はじまり
ラオスの南部にあるボーラウェン高原は、標高が1000mから1350mの高地で、川や滝が多く存在している自然の豊かな地域として知られている。そんな最高の場所で、自然栽培やアグロフォレストリーといったことに興味を持ちながら、コーヒーの栽培を始めた。

小規模農家コミュニティ
コーヒー豆の収穫作業や収穫後の精製を 近隣農家の人たちに手伝ってもらうことで、色々な人たちとの繋がりができた。そうしているうちに、農村地域のコミュニティや農協組合にも参加できるようになった。そこで感じたことは。壮大な自然の中で農業で生活をしている人たちの感性の豊さ。そして、自然の中で活動をすることの素晴らしさ。

不安定な実情
ただ一方で、農村過疎地域ならではの課題もリアルに感じた。それは、安定的な収入を得られる機会が極めて少ない小規模農家の人たちの日々の暮らし。社会インフラが十分に整備されていない生活環境。さらには、教育や医療のサービスを得られる機会が都会に比べてとても限定的なこと。これらの課題が見えてしまったからには、自然栽培やアグロフォレストリーといった考え方を取り入れながら、自家農園を営んでいくだけでは何かが足りないと思った。

現地法人の設立
どうしたら農村地域の持続的な発展に貢献していけるのか。そのことを考えるようになった。まずは、沢山の人たちに自分たちの育てたコーヒーを味わってもらったり、ラオスでの活動を知ってもらことから始めることにした。だから、Ussio Lao Internationalという会社をラオスに設立し、ラオスの自然の魅力が詰まった商品を日本に向けて輸出・販売が出来る仕組みを整えた。

持続可能なコミュニティファームへ
輸出・販売を事業として広めていくと同時に、農村地域が抱えている課題を解決して、持続的に発展していくことに貢献していきたい。だから、「Bolaven Community Farm (ボーラウェン コミュニティファーム)」を形成した。
自然の恵みを最大限に活かしてコーヒーの栽培をする。
生産者と消費者をつなぐダイレクトトレードを実践する。
農村地域の人たちと一緒に自然の環境を大切にする。
農村地域の人たちの自立につながる支援活動を実践する。
そして、これらの活動をリアリティを持って沢山の人たちに伝えていく。
このことをずっと続けていきたい。
